【第16話】一流高専生の受験奮闘記(仮)

はじめに

みなさんこんにちは。同期が大学に「編入」するのに合わせて大学に「入学」するもたとなです。アドベントカレンダーに他の方々も面白い記事をたくさん上げているので、是非見てみてください。

 

この記事では高専を休学(実質退学)して大学受験している話について書きます。拙い記事ですが、最後まで見ていただけるとありがたいです。

恋人に支えられました!というのは無いのでご安心を。

 

辞めるまでの経緯

実を言うと高専入って1,2ヶ月くらいでなんとなく「高専辞めたい」という考えはありました。このころは寮生活が厳しかったということが大きいですが、寮を去ってから今まで、この考えは消えることがありませんでした。

この記事を見ている人は高専生がほとんどだと思いますが、みなさん一度は「高専辞めたい」の気持ちになったことは無いでしょうか? にも関わらずやめない理由は、やめるデメリット(労力)が大きいと考えているから高専にしがみついているのだと思います。

さらに、僕が高専に入れたのは割と奇跡的な感じで、合格したと親に伝えたときも疑われたくらいのまぐれです。こんなこともあって、「せっかく入れた高専を辞めたくない」という気持ちが僕をより高専にしがみつかせることとなりました。

 

入学後の概略

1年生を1教科2単位の不可をもちつつ進級し、2年生を担任の見えざる手によってだいぶギリギリで上がりました。

 

3年生、過年度不可の負担もあり(言い訳)無事留年。この時の担任に親も一緒になんか説教され(クソ腹立った)、高専をやめるか続けるか、3日くらい考えましたがこの時の結論は「続ける」というものでした。(退学しとけばよかったのに)

 

2回目の3年生。最初の自己紹介タイムの時に爆睡していたらしくぼっち生活の幕開け。(社会不適合者)

「これ1年前の授業でやったところだ!!!」ともあまりならず5教科9単位というなかなかの低空飛行でなんとか進級しました。

 

4年生。専門の難易度も上がり3力(熱力学、流体力学、材料力学)とその他の専門の登場により完全に「高専辞めたい」の気持ちになりましたが、この時もまだギリギリのところで高専を続けようと思っていました。

 

トドメを刺される

この「高専やめたい」の気持ちにトドメを刺し、「高専辞める」の決断をさせたのは、某ヤバい英語教員の不可解消試験を受けるための課題でした。例文をノートに20回か30回(忘れた)書き写して提出するという課題でした。(割と量がある)

そんな課題を授業中にやったり、睡眠時間を削ってやっていました。単位を取れていないので言う資格はないかもしれませんが、何の意味があるのかよく分からなかったですし、今もわかんないです。

この課題で「自分がこの学校にいる意味無いな」と思って学校を辞めようと決意することになりました。

これはあくまでトドメを刺したことなので、学校を辞めるのには他にも理由があります。

 

高専を辞める理由

※気を悪くされる方がいるかもしれませんがあしからず。

 

まず、僕はそこまで勉強を頑張れないです。

僕の持論では学力は親の経済力とその人の頑張り力で決まると思います(もちろん例外はあります)。知り合いで私文(私立文系)に行った人は何人かいますが、たいてい「私文に行ったらフル単いけた」と言います。失礼ですが、1年から単位を落としてたりした成績不振者が多いので驚きです。高専にいる成績不振者を見てみるとだいたい勉強をしていない(頑張ってない)人だと思います。高専に入れてる時点でやればできる人であると思うので、そういう人はやってないか頑張れないかという人だと思います。

 

2つ目の理由は今までのツケを清算することです。

勉強は階段を上り続けることです。階段を上ることを怠ると巨大な段が誕生し、壁を乗り越えることになります。僕は1年生のころからさぼりまくっていたので、4年生になった僕には一般教科も専門教科も大きな壁となって立ちはだかりました。

 

3つ目は親から辞めることとなんとなく勧められていたことでした。

特に母親は高専に合格してすぐに高専を蹴って高校に行くことを勧めてましたし、入学してからも高専を辞めて大学受験を勧めていました。

 

 

こんなことが日々積み重なり不可解消課題にトドメを刺され、学校を辞めると両親に伝えました。この決意から休学届を出すまでわずか3日程度でした。

 

高専を辞める

 6月末のある日のことでした。

僕「高専やめて私文行っていい?」

母「やっとその気になったんか。文転するなら早く受験準備せなあかんし明日にでも休学届貰ってきてね。」

家庭内での出来事は大体こんな感じでした。スピーディー。

家庭内の処理は終わったんで残るは学内の処理です。

 

当時の僕の肩書は図書委員長兼放送部長で引継ぎがありました。放送部長の引継ぎはまあ良かったんですが、副図書委員長を決める時に「副委員長は仕事無いけど多分ESに書けるし得やで!」とか言ってやらせてしまったんでめちゃめちゃ申し訳なかったです。(優しい子なのでやってくれました)

これで役職の引継ぎは終わりで、放送部に3日くらいで技術を詰め込んで(?)高専にさよならバイバイしました。

 

予備校に行く

高専を辞めると次は予備校に行くわけですが、入る時の実力テストで驚きの偏差値が。

 

英語:37.8

現文:46.3

古文:30.7

政経39.8

 

うわっ…私の偏差値、低すぎ...?

 高専時代の古文は1年の1/3くらいの授業でもう終わってたのでいいんですが、英語と現文と政経マジかよ...って思いました。でも英語なんも分からんかったし高専の国語で単位落としてたし高専政経はあんまり政経じゃなかったし、残当って感じですね。

 

授業を受ける

高専の授業爆睡してたアホが予備校の授業を受けると知らんことだらけでビビります。

英語でいくつか例を挙げると

 

・前置詞の後ろは名詞か代名詞か動名詞がくる。

・文型(SVOCとか)というものが存在し、それによって大体訳のパターンが決まる。

 

みなさん知ってました?弟に聞いたら中学生でやってるらしいんですけど、僕は知らなかったです。

政経は大体暗記ゲーなので別ですが、他の現文、古文、英語は基礎的な知識が無さ過ぎて自分の無知さを思い知りました。

政経以外は今でも「そんなんあるんや」の連続です。あと、授業では文法とか長文の解説はしてくれますが、単語を覚えないと実際には使えないので語彙力がかなり重要ということに気付きました。弟が使ってる単語帳が良さそうだったので、弟と同じ単語帳を買ってちょっとずつ覚えることにしました。

そして、陰キャである自分は講師に質問するのが苦手なので分からなかったら弟に質問しています。プライドとかは捨てましょう。

志望校を決める

大学受験をするからにはどこを志望校にするか決めなければいけません。

予備校入学時は大学受験事情をよく知らなくて「とりあえず近大?あっ、でも関大もレベル的に近いし関大を第一志望にするか()」みたいな感じで第一志望から順に関大、近大、大経大、桃山にしました。(志は高くね)

 

模試を受ける

予備校の実力テストでは志望校判定が出ないので7月中旬から予備校に通い始めて約1か月が経った8月中旬に河合のマーク模試を受けに行きました。偏差値の結果は

 

英語:46.7

国語(現文+古典):40.6

政経64.5

 

単純比較はできないですが、政経だけ伸びが異常ですね。直前の講習がだいぶ効いてたみたいです。しかし、国語と英語の安定の悪さ。判定はもちろん関大から大経大までE判定で桃山だけA判定でした。

 

次の2つは比較がしやすい同一の業者によるマーク模試です。(ベネッセ駿台マーク模試)

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9月(学内偏差値)

英語:43.8

国語:38.6

政経:63.9

総合:48.3

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11月(学内偏差値)

英語:51.3

国語:51.4

政経:54.2

総合:52.4

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ちょっと見にくくて申し訳ないです。(HTMLが出来ないので)

全体で見ると伸びてますが完全に政経が事故ってますね。模試で偏差値60にのって完全に慢心してました。全体での偏差値が上がったことによって入試方式によっては近大でD、大経大でCが出るようにはなりました。

 

入試について

これを読んでいる人は入試制度についてよく知らない高専生が多いと思うので簡単に解説をします。

 

私立文系の大学入試の方式には大きくわけて「センター試験利用方式(C方式)」と「一般入試(A方式やB方式など)」に大別されます。

センター利用入試は大学入試センターが行う大学入試センター試験を受験して、大学入試センターから提供される点数を用いて各大学が合否判定を行います。

これに対して一般入試は各大学が独自の試験を課し、その点数を用いて合否判定を行います。

C方式と一般を合わせた「センター試験併用方式(PC方式)」も存在します。

さらに、近大と桃山では各方式に「スタンダード方式」と「高得点科目重視方式」が設定されており両方式で併願でいますが、スタンダードがベースとなっており高得点重視は課金アイテムです。

また、関大は標準の配点が英語、国語、選択(政経)の順に200、150、100となっているのに対し「同一配点方式」が設定されており、こちらでは全ての科目が150点ずつとなります。(こちらは同一試験日での併願は不可)

 

このように、各大学では受験をビジネス化するためか様々な受験方式、課金アイテムを用意することで1人でも多くの志願者を募ろうとしています。

他にも、大学によって試験科目が違ったり併願の出来る、出来ないがあるなど入試計画を立てること自体が難しいです。

 

現時点でのまとめ

ここまでだいぶ長くなってしまったのでなるべく手短にまとめます。

今のところは関大、近大がE判定で大経大がCと出てるようにこの3校は受かるか分かんないです。しかし、英語だったら単語を覚えて長文を音読してみるとか政経の一問一答を解いてみるとか頑張れない人なりに頑張ってみて、それで入れた大学が今話題の「身の丈」にあった大学だと思います。

 

 

長文、そして拙い文章でしたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。